
・中国語って楽なの?
このような悩みを解決します。
大学に入学する前に困るのが、第二外国語の選択だという人は多いはずです。
異文化理解の一環で、第二外国語が1年次の必修科目となっている大学は多いですが、正直めんどくさいですよね。
そんな中でもよくウワサされるのが、「中国語は楽単」だという話です。
こうなると心を惹かれる人もいるかもしれませんが、本当に楽なのかは疑問ですよね。
結論として、中国語は第二外国語の中でも楽な言語です。
本記事では、大学1年次の第二外国語として中国語を学習した筆者が、メリットやデメリットを深掘りしていきます。
・第二外国語の中国語で良い点
第二外国語の中国語が難しい点・デメリット
第二外国語で中国語を学ぶのが難しいと感じる理由は、以下の通りです。
- 日本語と似ているようで違う
- 漢字のつくりが紛らわしい
- 成績評価が厳しめ
- 発音が複雑
これら4点について解説します。
日本語と似ているようで違う
ご存知の通り、中国語は漢字を使います。そのため、とりあえず漢字を並べさえすれば意味は伝わると思いがちです。
ですが中国語の文法は英語に近く、ちょっと厄介です。以下に例を示します。
中国語3文字目の「你」はあなたという意味ですが、主語(我)の後に動詞(愛)が来ているという点で英語と同じです。
なので日本語につられて「我你愛」と書いてしまったら、文法ミスになってしまいます。



漢字のつくりが紛らわしい
中国語の文字には、大きく2種類に分けられます。
- 簡体字…中国本土(北京や上海)で用いられる
- 繁体字…台湾や香港などで用いられる
このうち、第二外国語で用いられるのは「簡体字」の方です。
ですが、文字的に簡体字の方が繁体字よりも日本人には難しくなっています。
上記の画像はどちらも同じ「羅湖駅」と書かれていますが、「羅」の漢字が全く異なっています。
日本人には香港(右側)の方が親近感が湧くと思います。
「湖」という字は日本も簡体字。繁体字共に共通ですが、一部違う文字があった時につまづきやすいです。



成績評価が厳しめ
中国語は日本語と文字の違うものがあるとお話ししましたが、それでもリーディングならなんとか読めるものは多いです。
だからこそ、中国語のテストは採点が厳しくなりがちです。
- 文字の正しさ
- 訳をした時の語順
- 同じ漢字でも日本語とは違う意味の単語が出題
日本語とは違い意味の単語とは、例えば「手机」だと携帯電話という意味になります。
そもそも日本に手の机という表現はないですが、これが携帯電話を表すというのは知っていないと解けませんね。



発音が複雑
中国語で最難関とも言えるのが、スピーキングです。
一つの文字を読む際にも、「声調」という声のトーンによって伝わる意味が変わります。
声調は大きく分けて4つあります。
大雑把に分けると、こういったように分類できます。
- 1声…棒読み
- 2声…怒った時に声が大きくなる感じ
- 3声…ガッカリした時の「あーあ」
- 4声…驚いた時の「わぁっ!」
「da」という声を出す際も、3声は「打」、4声なら「大」のように、意味が変わってきてしまいます。
中国語は読めたり書けるようになったとしても、話すのは非常に難しいですね。



第二外国語の中国語で良い点・メリット
第二外国語の中国語に関して良い点は、以下の通りです。
- 汎用性が高い
- 難しい言語ではない
- 勉強への負担が少ない
- 将来にも役立ちやすい
これら4点をそれぞれ見ていきましょう。
汎用性が高い
最近は電車に乗っていたり街を歩いていても、中国語に触れる機会は多いですよね。
駅のアナウンスや看板など、英語の次に優先度の高い言語ではないでしょうか。
もしイタリア語を選択したとしても、日本国内ではレストランのメニュー以外は使うことがあまりないです。
せっかく第二外国語を勉強するのであれば、実用性のある中国語を学ぶのが良いと思いますよ。



難しい言語ではない
とはいえ、まだ「第二外国語で中国語を選択するのは迷う…」と感じている人はいるでしょう。
というわけで、大学生の筆者が断言させてもらいます。
中国語は楽です。
はっきり言うと、大学の第二外国語は基礎中の基礎しか学ぶことはないので、かなり簡単です。
実際、毎回の授業に参加して小テストなどに取り組んでいれば、単位も落とすことはまずありません。
なので第二外国語はくじ引きで選んでしまってもいい位ですが、筆者の経験からも中国語はハズレが少ないです。
迷っているなら、中国語を選んでしまえばOKです。



勉強への負担が少ない
第二外国語の授業は、単語テストのように「書きの試験」が多めです。
漢字を利用する中国語であれば、話す試験よりも圧倒的に簡単なので、それほど力を入れる必要もありません。
韓国語やロシア語などは、文字自体から理解する必要あるので、覚えるまでに時間がかかります。
そう言った点で中国語はハードルの下がった状態で暗記に挑めますよ。
単語の小テストで高得点を取れていれば、難易度の高い本試験の点数が悪くても良い成績につながるかもしれません。
時間に余裕があったら、毎回の授業ごとに復習することをおすすめします。



将来にも役立ちやすい
世界で最も話されている言語が何語かご存知ですか?
2位 スペイン語
3位 英語
4位 ヒンディー語
5位 アラビア語
実は英語よりも断然、中国語の方が話されているのです。人口も世界一ですからね。
そのため、海外旅行に行ったとしても大抵どの国にも中国人は見かけます。
ということは、英語と中国語を話すことができれば、どの国を訪れても言葉が通じずに困りにくくなります。
にもかかわらず中国語学習者はそれほど多くないので、かなり需要の高い言語であると言えるでしょう。



まとめ
いかがだったでしょうか?本記事の内容をまとめると、こんな感じです。
- 簡体字が難しい
- スピーキング試験が大変
- 授業に参加すれば成績はつく
- 第二外国語の中では楽
- 将来にも役立つスキルが得られる
第二外国語は使用する教科書や、担当する先生によっても難易度は変化します。
とはいえ中国語は日本人にとってハードルの低い言語なので、簡単に高成績を狙えるでしょう。
第二外国語で迷っているのであれば、ぜひ中国語を選択してみてくださいね。
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